マルク・マルケスがウェットスタート後、バイクを交換し、ドライでのフィニッシュになったダッチTTで2014年の8連勝。
ダニ・ペドロサは3位で表彰台を獲得。
レースが進むにつれ、マルク・マルケスはどんなライバルがいても、どんな環境であっても記録更新を続けていく。どのライダーも体験したくない断続的な雨が降り、乾いたトラックでのバイクの交換を要求されるコンディションでさえ、マルケスはダッチTTでシーズン8連勝を達成した。この偉業は1997年にミック・ドゥーハン以来達成されていない。ドゥーハンは10連勝まで記録が延びた。表彰台には、アンドレア・ドビツィオーソの後で、ダニ・ペドロサも加わった。
スタートのおよそ15分前に断続的な雨がアッセン・サーキットにシャワーのように降り注いだ。スタートが遅れることを余儀なくされ、チームはウェットレース用にバイクを用意した。ついにスタートし、マルケスがトップを獲り、ドビツィオーソが数コーナーかすぐ後ろについた。二人は序盤オーバーテイクを繰り返した。また、ダニ・ペドロサとアレックス・エスパルガロはトップ二人の後ろで争いをしていた。
しかし、6周目にレースは動いた。スリックタイヤで十分なほどトラックが乾いたと判断し、全てのライダーがバイクを交換した。その行動の後、数コーナーでマルケスがミスをしてドビツィオーソにリードを奪われた。そして、二人の差は4秒以上になった。マルケスはラップ毎にペースを回復し、まだ10周残っている時点で、ドビツィオーソを抜き、8つ目の勝利へ続けた。ペドロサは3位。表彰台をかけた激しい戦いでエスパルガロを振り切った。
8レースを終えて、マルケスが選手権争いのリードを続けている。200ポイントで、2位に並んだバレンティーノ・ロッシと、ダニ・ペドロサとは72ポイント差がある。2週間後、シーズン中間点のドイツで開催される。
マルク・マルケス
1st - 43:29.954
ポイントを失う可能性があるレースになったので、タフな一日だった。でもまだリードを広げることができた。それでフラッグ・トゥ・フラッグ(ウェットタイヤからスリックタイヤへのように、異なるタイヤを装着したマシンへの交換が許されるルール)を使って乗り切れて満足している。ウェットコンディションもドライコンディションもあるようなことは初めての経験だし、バイク交換の後は少し怖かった。勝ててカレンダーに丸を付ける週末でとても重要な25ポイントを獲得できてうれしい。
ダニ・ペドロサ
3rd + 10.791 sec.
とても難しいレースだった。初めにどのタイヤをバイクに付けるのか決めなければならない時に少し混乱した。冷静さを保ち、初めはトラックが少し濡れていたので、ウェットタイヤを選択した。オープニングラップではかなりプッシュすべきだったけど、トラックが乾き始めていたので、もう雨が降らない場合を選択した。雨は降らなかったし、アレックス(エスパルガロ)とドライコンディションでよく争った。こんなレースになるとはまったく思っていなかったので、表彰台フィニッシュができて良かった。でも、これは僕らにはうまくいったし、今はドイツで良い仕事をすることに集中している。