前日は雨でほとんどテストにならなかったが、今日はバレンシアに陽射しが戻った。トラックは乾ききり、ライダー達は現地時間12時ごろにサーキットに出て、レプソル・ホンダのマルク・マルケスとダニ・ペドロサは忙しいテストスケジュールをこなした。
マルケスは2015年用プロトタイプ(ブルーノテスト以来)のアップデータ版でスタートし、HRCのエンジニアにとってひじょうに価値のあるテストをこなした。マルケスはフロントエンドのシャシーを含むいくつかのポイントに対して前向きな報告をしたが、エンジンブレーキとコーナー出口とシャシーの後ろ側がまだ改善の余地があると報告した。彼のファステストラップは68周回の58周目に出した1’30.973(土曜日のロッシのトップタイムより0.130遅れ)で、最終日のファステストを記録した。
ペドロサは月曜日の新しいマシンで何周か周回し、今日はテストプログラムを続け、ホンダエンジンがさらにパワフルになったとコメントした。彼は2015年版RC213Vは3月の終わりにあるカタールGPが始まる前にいくつか改善が必要だと打ち明けた。彼のタイムは2015年版プロトタイプにより1’31.119(57周回の23周目)。チームメイトのマルケスの後ろ2番手を記録した。
これが11月末にウインターテストが禁止される前の最後のモトGPテストになる。次回マルケスとペドロサがトラックに出るのは、2015年2月に行われるマレーシアになる予定。
マルク・マルケス
1st 1:30.973, 68laps, 272km
今日は多くのデータを集めることができて良かった。今年のと2015年のマシンの両方を試した。新しいプロトタイプはいくつかの面でさらにポテンシャルが上がったけど、ファステストを記録した2014年のバイクの方が良く感じた。一日では新しいプロトタイプのセッティングを改善する時間はないけど、ポテンシャルはあるし、このテストでホンダが情報を手にしたことは重要だと思う。HRCのエンジニアも2月にある次のマレーシアで改良をしようと冬に見つけるよ。チームと全てのファンに忘れられない2014年を感謝するよ。
ダニ・ペドロサ
2nd - 1:31.119, 57laps, 228km
今日のテストはとても実りが多かった。天気が良くなり、良いタイムを記録できたし、新しいエンジンとバイクについて何周かトライできた。結果的にテストはポジティブだったし、この冬のHRCの同僚の仕事がとても重要だね。ここバレンシアにいる技術者たちは日本に持ち帰る多くのデータを集めてるし、来年セパンのトラックに戻った時には、大きな進展が分かるだろう。