ペドロサが腕上がりを解消する再手術をすることを決意
レプソル・ホンダのダニ・ペドロサは、2015年初戦で苦しめられ続けた腕上がりを解消するために、不運にも再手術を必要がある。ライダーの間で共通する問題は、ひどい痛みを引き起こす前腕への圧迫の高まりで、筋肉が過度に大きくなり、バイクに乗ることを非常に難しくさせる。
ダニは解決策を探すのに冬の間とても熱心に挑戦した。2014年シーズンの間ずっとトップレベルのパフォーマンスをするためもがき、昨年ヘレスGPの後で手術までもしたが、成功しなかった。この間、医者はいかなる再手術にも反対とのアドバイスだった。冬のテストの間ずっと、問題は解消されたように見えたが、不運にも実戦状態でのストレスのもと、再び問題が起こった。
先週末のカタールでの2015年初戦、6位で終わった後、ダニは月曜日にスペインに戻り、バルセロナとマドリッドの専門医に会った。彼らの推薦することは、できるかぎりすぐにマドリッドのアンヘル・ビジャモール医師が行う手術を受けることだった。手術に細心の注意を払うことで、より良い回復が保証され、将来再び問題が発生するリスクを最小限に抑える。
手術は4月3日金曜日に行われ、4~6週間で回復する見込みであるが、これによりダニは確実にオースティンとアルゼンチンGPを欠場することになる。レースへの復帰は医師が手術の成功を確認できるまで承認されないだろう。
彼の代わりはHRCテストライダーの青山博一になる。
ダニ・ペドロサ
言うまでもなく、みんなと分かち合いたいニュースではない。でも、僕が信頼する何人かの医師や医療の専門家と話して、彼らは僕にとってこれが唯一の選択だとすべて一致した。金曜日に手術を受けて、傷をふさぐのに素晴らしい技術を使い、僕が抱える問題が続くことを防ごうとしてくれる。全ての僕をサポートしてくれるファンに感謝したい。特に問題を理解してくれているホンダ、レプソル、レッドブルや僕らのスポンサーに感謝したい。
レプソルホンダのダニ・ペドロサは、iQtra Medicina Avanzadaの整形外科医長、アンヘル・ビジャモール医師のもと、マドリッドで手術を行った。
手術はダニの腕上がりの問題を解消するねらいで、成功を確信するビジャモール医師が行い、2時間を超えるものだった。今回の手術で、ビジャモール医師はダニにとって問題であった、筋肉周りの筋膜層を完全に取り払った。
目的の手術の進展を確認した後、数時間で病院から退院することになる。ペドロサは検診とこれから始まる理学療法のため、ビジャモール医師のもとを定期的に訪れることになる。4~6週間の回復期間が予想されるが、レース復帰はビジャモール医師が手術の成功を確認できるまで承認はないだろう。
アンヘル・ビジャモール医師
手術は困難で、顕微解剖技術と顕微鏡レンズを積極的に使って行いました。局部麻酔をして2時間かかりました。私たちは筋膜を診ましたが、それは異常発達していて、開いて除去する必要があると判断しました。筋膜は切り裂かれた状態で、腕から引き離しました。弾力性を欠いた筋膜が筋肉を充血させ、酸素の欠乏から痛みを伴う状態を筋区画内に引き起こしている結果、筋肉の膨れる量を増やしています。その結果バイクに乗っている間の運動後、前腕の激痛になるのです。手術の成功を診るのにダニを今後数週間チェックする予定です。