レプソル・ホンダのマルク・マルケスが2度のバイク交換の末、サンマリノGPで勝利。ペドロサは9位で終えた。
サンマリノGPはまったく予測できないモトGPレースになった。その中でマルク・マルケスがオースティン、ザクセンリンク、インディアナポリスに続く、今シーズン4勝目を達成した。マルケスは2回のバイク交換を要求された状況をうまく操った。ダニ・ペドロサは降雨とバイク交換に妨げられ、最後は9位だった。
イギリスで起こったように、レース直前に雨がミサノ・サーキットに降り始めた。それはとても不確定要素を含み、上位4位のロレンソ、マルケス、ロッシ、ペドロサ全員がスリックでスタートすることにした。しかし、何周かするとライダー達はバイクを交換するためにピットに入り、ウェット仕様でトラックに戻った。
完全ウェットのアスファルトで、上位は同じ、ロレンソ、ロッシ、マルケスが前に、ペドロサはバイク交換後順位を落とした。しかし、雨はやみ、アスファルトは急激に乾き、多くのライダーは再度バイク交換することにした。
マルケスは3人の中で一番早く交換し、決定的なアドバンテージを得た。ロッシとロレンソは2周ほどバイク交換を待った。それでロレンソがクラッシュ、ロッシは5位だった。ブラッドリー・スミスと、スコット・レディングがマルケスとともに表彰台に登った。
ペドロサは13位まで順位を落としたが、最終ラップで順位を上げ、9位でフィニッシュラインを越えた。
この勝利でマルク・マルケスはモトGPクラスでフィリップ・アイランドと、もてぎだけ優勝していないことになる。選手権184ポイントで3位のままである。ダニ・ペドロサは109ポイントで7位。次戦は今シーズン3回目のスペインへ向かい、アラゴンGPが今年の14戦目として行われる。
マルク・マルケス
変なレースだったけど、終わった結果にうれしく思っているよ。レース中に起こったことすべてを説明することは難しいけど、ウェットからスリックに変える2回目のタイヤ交換が鍵だったと思う。そこで僕らが違いを作った。信じるか信じないか、全てを決めたのは僕ではなかった。チームがピットボードで状況を知らせてくれて、いつバイク交換をするのに入るのかを決めて、僕を助けてくれた。それで僕はチームで感謝している。タイトル獲得のチャンスが少なくなってもベストを尽くしてくれるホンダにも感謝している。今年最後の目標が残っている。もっと勝って、より良いものにしたい。
ダニ・ペドロサ
今日はとてもタフなレースで、良い結果を逃してしまった。チームは良くやってくれた。バイクの準備をして、戦術についてピットから知らせてくれた。でも、僕がミスしてしまった。何回かストレートでボードを見なかったので、バイクを交換するのにピットに入るというチームオーダーが分からなかった。今h亜ポジティブに2週間後の次のレースについて考えたい。