この車は2009年11月~2013年10月までの4年間、通勤快足としていました。
それまでの通勤快足406V6が、135,000KmでACコンプレッサーの故障とアイドリング不調に
陥ったため、程度の良いSportを探し中古で購入しました。
当時Sportの中古車市場は、東京3件・横浜1件・滋賀1件・愛知1件と少なく、これら全ての
現車を見て、東京の40,000Kmの個体を購入しました。
お店の「無傷美車」とのうたい文句は大嘘で、ボンネット・左右フェンダー・前側右ドアは塗り
直してありました。
お店の人は無傷だと信じていましたが(笑) 私は若い頃に板金屋でアルバイトしていた経験があり
再塗装は見ればわかりました。
フロントガラスには40,000Km程度では到底付かない筈の無数の細かい傷、おそらく高速道路で
砂利を積んだトラックの後ろを長く走ったか、サハラ砂漠でも走ったのかそれが再塗装の証拠に
もなりました。
幸いなことに再塗装は表面だけでパテ付等は無かったので、やはりサハラ砂漠だと思います(笑)
エンジン・クラッチ・ギア・サスは全て満点でした。
V6に比べるとやはりエンジンが軽いのでしょうか、すっと向きを変えることができるハンドリング
素晴らしい乗り心地、燃費の良さ(高速は14Km/L)。
本国ではエンジンだけちょっと大きな普通のモデルだそうですが、こんなに気持ち良くなる車は
残念ながら日本には無いのですね~。
2.2Lのエンジンのちょっとおかしな部分を紹介すると、吸気カムシャフトのプーリーにゴムの
ダンパーが入っています。(排気側にはありません)
タイミングベルト交換を51,000Km時に行いましたが、なぜこんなに早くしたかというと、この
ダンパーが潰れてカチンカチンと異音が出はじめたのでついでにタイミングベルトも交換しました。
タイミングベルトの衝撃吸収は、クランクプーリーに内蔵されたゴムダンパーで行うので、この吸
気カムのダンパーは何なの?とディーラーに聞いたところ
「良くわからないが、騒音防止目的かな・・」とのこと、私はフランス人の気まぐれだと思います。
売却するまでの4年間で80,000Km走り、オドメーターは120,000Km程になっていましたが、
エンジン・クラッチも全く問題はありませんでした。
何より凄いのはサスのダンパーで、ヘタリも無く ちゃんと機能していました。
406V6も135,000Km走ってもダンパーは問題無しだったので、プジョー自家製のダンパーは大し
たものだと思います。
通勤事情に伴いSportを売却することになりましたが、車の本質とは何かを再認識させられる
良い車でした。
このような車は、本来もっと売れるべきだと思うのですが・・・・