今年のFBMは快晴のもとで行われましたが、この季節になると青空を見るたびに、
私の心はFBM(Flight Boy's Memory)!
子供の頃から飛行機が好きで、よく飛行少年と言われていました。
写真の飛行機は、今から33年前に製作したPitts Specialという機体で実機は
アクロバティック競技で今も活躍していますが、これはその1/3.5スケールです。
完成まで1年以上もかかった20代最後の作品ですが、今もそのままの状態で保管
しています。
エンジンは34ccのガソリン、当時の模型用エンジンはグロー燃料が主流で,大き
くても10ccと言えばその大きさがお分りになると思います。
機体の素材は 檜・航空ベニヤ・バルサ・FRP等ですが、素材の切り出し・接着
整形と、気が付けば夜が明けていたなんて事がよくありました。
一番困ったのは「塗装」で、こんなデカいの塗る場所が無いし・・・・と悩んで
いたら、友人の紹介で板金工場を夜間お借りすることができました。
模型飛行機の塗装は難しく、バルサの表面にカバー材となる絹や紙を貼り、その
上に塗装しますが、基本的にパテは使いません。下地の整形が命!でカバー材の
目止めとしてベビーパウダーを塗料に混ぜたものをサフェイサーの代わりに塗り
ひたすら研ぎます。
着色はラッカー・仕上げは耐燃料対策として2液のクリヤウレタンで塗装します。
まだ若かったのでパワーもあったし、情熱はもっとあった。
飛行性能ですが複葉機って難しいのですよ!
穏やかな機体もありますが、アクロバット用に作られたPitts Specialは全長も
翼長も極端に短い!
車に例えると・・
チョロQ並のショートホイールベース
古い911並のナロートレッド
要は安定が悪いという事なのですが、その安定の悪さがアクロバティックには
欠かせない条件なんですね。
下の写真は上記写真 Pitts Specialの後ろに写ってるSuper Decathlonです。
これは実機の1/4スケールで、エンジンは4サイクル2気筒の水平対向の20ccを
積んでいます。
当時はシトロエンGSAパラスで、飛行場まで運んでいました。
こんな若い時もあったんですね~。
最近は手軽さから小型の電動ヘリで遊んでいますが、たまには飛行機!!
しかも昔のデカいやつ!
昔の様に飛行少年に戻りたいと想う今日この頃です。