恒例の週末にかけてのBMWネタではなく、番外編です。
久々の時事ネタ、かつ久々の分析ネタです。
(BMWに直接的には関係しませんが、欧州ネタとしてご容赦ください...。)
英国の国民投票は、「EU離脱」という衝撃的な結果となりました。
UK(英国)とEUの関係を揶揄して、こんな動画も出回っているようです。
多くの英国国民にとっても驚きの投票結果だったことを表していますね...。
そして投票の内訳は、若年層は残留支持が、年配層は離脱支持が多数を占めていて、世代による傾向がはっきりと分かれているようです。
離脱の手続きには最短でも2年程かかるようですが、
「この僅差なら、(離脱/残留の支持の変化を除外しても) 2年後には構成層が変化して(年配層が減少して)、投票結果が逆転しちゃうんじゃないの?」と思いました。
そこで、各種調査データを基にちょっと計算してみました。(^^;ゞ
その結果は・・・
予想に反し「離脱・残留の逆転には10年ほどかかる」ようです。
(年齢別の支持比率はこちら、年齢別の推定投票率はこちらの数字を用いました。年を経るごとにそのままの構成でスライドし、年配層は英国の人口ピラミッドの形に応じて人数が減っていくと仮定しました。)
それでは、投票した人たちが年を経てスライドするだけでなく、
若年層が新たに投票権を持って参入してくる
(離脱・残留の支持比率と投票率はそのままで) と仮定すると・・・
それでも、「離脱・残留の逆転には6年ほどかかる」ようです。
(各種調査には誤差等がありますし、これらの試算が正確かどうかは分かりませんが、離脱手続完了?までの「2〜3年で逆転する」ということはなさそうな感じです。)
このことから思うことは・・・
やはり、若年層の投票率の低さが、結果に大きく影響を及ぼしているようです。
いかに傾向が明確でも、投票しないことには意思は反映されませんね...。
今回の件は、国を問わず、貴重な教訓になったように思います...。 G.Sekido