BMWが、「最長ドリフト」のギネス世界記録を記録しました。
新型M5で、小さな円形のサーキットで8時間に及ぶドリフト走行に挑み、232.5マイル(約374.17km)もの連続ドリフト走行に成功したのです!
実は連続ドリフト走行は、過去に何度も記録を更新されており、
2011年 AMG C63 2.3km
2011年 (中国、車種不明) 5.8km
2013年 シボレー カマロ 11.1km
2013年 BMW M5 (先代) 82.5km
2014年 トヨタ 86 144km (2時間25分)
2018年 BMW M5 (新型) 374km(8時間)
という経緯になっています。
BMWはM5を用いて、2度に渡りそれまでの記録を大幅に塗り替えたようです!
そして今回は、記録更新を狙うにあたり、ある大胆な試みも盛り込みました。
なんと「ドリフト中に車から車に給油する」という離れ業をやってのけたのです!
ギネスのルール上では「給油のための停止か大型タンクの搭載が認められる」にも関わらず、BMWはそれでは当たり前すぎるからと、軍用機の給油方法を参考にこの方法を選択したようです...!
ドリフト中の車は斜めを向いているので、給油する方の車も近寄るためには息を合わせてドリフトする必要があります。
給油される車が新型M5、給油する車が旧型M5というのも、上記のドリフト記録更新の歴史を踏まえているようで面白いです。
長時間ドリフトし続けるテクニックと持久力もすごいですが、この連係プレーの難易度もすごく高いと思われます。(ツインドリフトの世界最長記録も同時に達成したようです)
そして偶然にも、ほぼ同時期にこんな動画も公開されました。
英BBCの自動車番組TOP GEARの旧司会者3人組による、AMAZON Prime配信番組「グランド・ツアー シーズン2」のエピソード7でも、走行中に給油するというネタをやっていました。
やはり無事には終わるはずは無く、いつものように大惨事になるのですが...。
「走行中の給油」が一般化する事はなさそうですね。
話をBMWに戻しまして...。
今回の「世界最長ドリフト記録」の更新には、あるメッセージが込められているように思います。
新型M5はその600馬力!ものパワーを効率的に使うために、インテリジェント4輪駆動システム M xDriveを初採用しました。
そのM xDriveは「高性能Eセグメントの中でも感情的に響く魅力的な全輪駆動システム」であり、「DSCをオフにすると、純粋な後輪駆動(2WD)を含めた3つのモードから選択でき、ドライバーが望むドリフトアングルまで実現」します。
BMWは、最先端の自動運転技術や4WDシステムを搭載しながらも「駆け抜ける歓び」をおろそかにすることはない、という意思が今回の記録更新からも感じられます。
ぜひBMWの最新ラインナップで、そのメッセージをご確認下さい。 G.Sekido