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フィアットジャパン様から借りた159TIも金曜日でお別れです 
本当に良い車だっただけにちょっとさびしいです。

ここでカーくる編集部の独断と偏見(?)での159TIのインプレッションを5段階評価でお送りします。

見た目(外装) (5)

159ti_31.jpg

 兄弟車のブレラやスパイダーと共用の部分はあるものの、どちらかと言うと159はそう いったクーペやオープンカーなどのエッセンスをうまく貰っている側にある立場なので、当然ながらスタイリングは流麗だ。156の時代と比べるとリアの隠し 取っ手などの「遊び」はの要素は無くなり、むしろ大人の風格が漂っている。

 アルファロメオは最新のMitoを見た時も感じるのだが、全体はカッコよく、顔はファニーという伝統があるように思える。 
だがこの159はとにかく2枚目。きりりとした目つきがこれまでのアルファのデザイントレンドとは異なっている。だがそれがゆえに国産車や他の輸入車オーナーに対しても正々堂々と「これカッコいいでしょ!」と言える説得力がある。

更にTIは専用装備の19インチホイール、下がった車高、マットシルバー色のドアミラーによってパッと見てスペシャルなモデルであることを物語っている が、リアのエンブレムには「159TI」の文字だけの表示となっている。通常良くある「3.2 JTS」などの排気量などの表記が無いのが逆に性能を誇示するでもなく、「見て察してくれよ」と言われているようでイタリア的なセンスを感じる。



見た目(内装)(4)

 もともと159世代のアルファはポルトローナフラウのレザーがオプションで選べたりするので、かなり内装にも力が入っているが、この特別モデル「TI」は ハンドルに赤ステッチが入っていたり、TI専用のキックプレート、シートも専用の黒皮+赤いアルファロゴの刺繍などで内装もTIならではのスペシャル仕様 となっており雰囲気は満点だ。

ただ個人的にはグレーの外装には赤いレザーシートを合わせるのがもっともアルファロメオの魅力を引き出すコンビネーションだと思っているのであえて星4つとした。




R0014135.jpg


 その他にもマルチファンクションディスプレイや3連メーターの表記にイタリア語がデフォルトで使われている点は「イタリア車を運転してる!」という気分にさせてくれて、アルファロメオならではの演出である。

 

扱いやすさ(4)

 まず取り回しだが、このクラスの車としては死角はかなり少ない。大型のサイドミラーや、バックセンサーなどの効果もあると思うが、ハンドルの切れ角が156の時代からはかなり改善されており、同じ駐車場に入れているGTVは入庫、出庫の際に切り返しが必ず必要なのに比べて、159は一度も切り返すことなく出来てしまう。

 乗り心地という点でも足回りはかなり初期の頃と比較しても熟成されており、19インチ&車高が下がっていとは思えない程のコンフォートな乗り心地を実現している。かと思いきやコーナーなどではロールが少なくビシっと安定した足回りになっており、非常にバランスが良く感じた。ちなみにお借りした個体のタイヤはピ レリのP-ZERO NEROを履いていた。

159ti_7.jpg

 

燃費(1)

 最近は燃費性能は車を選ぶ基準の重要なファクターを占めている。新型プリウスはリッター38kmも走るといい、そのお陰もあってか発表したばかりなのにバックオーダーが何万台、納車は数カ月先と聞く。
さて振り返って我らが159だが、これはかなり悪い部類に入るといえよう。この広報車は総走行距離5000kmのちょうど慣らし
が終わったくらいの個体だが、アベレージが1リッター5.9kmを指している。やはり1700kgを超える重さを3.2Lの大排気量でぶん回すのだから、あたり前といえばあたり前なのだが、これからのエコ社会、そうは言ってもいられない風向きなので、ぜひ燃費の改善はお願いしたいところだ。

Mitoで採用しされた「DNA」システムを採用すればかなり改善するのでは?と思う。なぜならこのTI、常にやる気全開モードに躾られており、ちょっと勢いよく走ろうものならATが『やる気なのですねご主人さま。キラリーン』と判断して2速からなかなかシフトアップしなかったりするやんちゃなロジックを持っている。走りは確かに楽しくて仕方ないのだが、結果燃費は悪くなるので、普段は抑えめのモードがあったりするといいと思う。それを思うとDNAシステムは走り好きなオーナーにはもってこいのシステムだなあとつくづく思うのだ。

ただ、アバタもエクボという言葉があるように、アルファのオーナーというのは得てして自分の車の欠点を自慢するという、(変態的な?)嗜好があり、この159に限って言っても、「オレのイチゴーキューってめっちゃいい車なんだけどさー、燃費がチョー悪いんだよねえ~」というヘンな自慢が聞こえてきそうである。そのくらいの欠点が無ければ「アルファらしくない」のかも知れない。
 

チョイ悪度(5)

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 クーペやオープンでチョイ悪感を出すのは簡単だ。なぜならドア二枚というのは既にそこで「非日常」を演出しているし、基本2人しか乗れないということも、運転席と助手席の2人のドラマを連想させるには十分だ。

しかしなれど4ドアでそれを出すのは難しい。4ドア、かつチョイ悪の代表格なのはマセラティのクワトロポルテだが、159もマセほどではないにしろ、それを出すのに成功している数少ないモデルのひとつだと言えよう。


 チョイ悪というのは意外に難しく、普通のセダンで車高落としてエアロパーツを組んだところでは、ともすると「悪」になってしまうし、かといってノーマル然 としていてはファミリーカーっぽく見えてしまう。上品に、かつ悪く、という微妙なバランス感はイタリア人は絶妙な仕事をやってのけるといつも感心してしま う。

そう思うとMitoは若い人からアクティブシニアまで全般をカバーしているが、159は結構乗る人を選ぶ車かも知れない。ある程度年齢を重ねたチョイ悪オヤジや艶女にこそ乗って欲しい車なのである。
 セダンだからこその「枯れた」魅力が出せるのも、クーペと違って良いところなのかも知れない。

走って楽しい度

一般道(4)

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 一般道で走らせた時に得る歓びとは何なのか。それは確実な基本性能と、走って楽しい「演出」が上手なことだと思う。初速から盛り上がる(ラフに扱うとのけ ぞってしまうくらいの)太いトルクがあり、車線変更などの合流時もウルトラスムーズ、専用マフラーから奏でる音の良さもまたその気にさせる。
  名機と呼ばれ、25年以上にもわたってリファインされながら搭載されつづけたあのV6エンジンほどではないにしろ、その音の良さ、レスポンスの良さは初期型の159 とは比べ物にならないくらい「アルファらしい」味付けになっており、最初から右ハンドル6速ATとこのエンジンで出ていれば商業的にも評価も全然変わっていたのに、、と残念に思えてならない。逆に本当に今、買い時なクルマなのだと言えると思う。

さすがに19インチを履いているだけあり、たまに轍にハンドルを取られることもあるが、それは159に限ったことではなく、大径タイヤの宿命といえよう。

また街中ではオートマモードで十分であり、パドルシフト側に倒すと逆にぎくしゃくした動きになるため、一人で運転する時はそれでも楽しいのだが、
 同乗者が いる時にはそれはあまりオススメしない。あくまでスマートに乗りこなすことが159には似合うのだ。そのあたりも国産車やBMW,メルセデスに乗っていた 人に普通にオススメ出来るアルファロメオなんだなあと思う。
  そして最後の評価ポイントはその人の目を弾くスタイリングであり、少なからず「あ、アルファロメオだ!」という熱い視線を感じることが多かったのはやはり街中でのドライブであり、それがオーナーにはちょっと嬉しかったりするものだ。

ワインディング(4)

 5月29日訂正しました)箱根を走ってワインディングでの159を再評価。ハンドリングには遊びが少なく、タイトなコーナーなどは強引に、クイックに切れ込んでいく。煮詰められた足回りと相まって、いわゆるオンザレールの感覚が強い。かなりのスピードでコーナーに進入しても、足が粘ってグイーっと曲がっていく。ブレーキも奥の方の懐が深く、踏んだら踏んだだけ利く。パドルシフトで2速に落とすとセレスピートのようにドラマティックに変速するわけではないが、クイックに変速して、思いのままに3→2→3速と目まぐるしく変えても違和感なくシフトチェンジしていく。これは、、、楽しい!
同時にやはり重いボディのネガティブな面も見え隠れする。ブレンボが屠られたブレーキのストッピングパワーはたしかに強烈であるが、やはりBMWやポルシェなどと比較すると、若干甘い部分もあることは否めない。
ただ、限界を探るのではなく、気持ちよくワインディングをドライブするには良く躾けられた足回りと盛り盛りのトルクによりかなり楽しいドライブを提供してくれることは間違いない。

高速道(5)

 高速道路こそ159+6速ATの真骨頂と言えよう。追い越しレーンを走っていて、前に車が詰まったらパドルシフトを使ってカチカチッと4速に落とすとちょうどいい感じで減速してくれる。そしてまた前が開けたら4速ホールドのまま強烈に加速していく。そういった使い方ができることは本当に楽であり、意外とこ れが楽しい。

 
重いボディも剛性面での安心感と、多少バタついた路面でもものともせずにズドーンと突き進むことにプラスに働いており、非常に快適だ。

ただ、本当の高速域での伸びは重いボディのせいなのか、加速が鈍る感があったが、普段の生活シーンでそういったこともそうはないので、大した問題ではない。
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と、一応色々な視点からの編集部なりの視点に基づいて分析、インプレッションをしてみましたが、正直アルファロメオの魅力というのはエンブレムから連想される歴史であったり、イタリアという開放的で活発でオシャレなイメージや、走った時の理屈抜きの楽しさでこそ「感じる」ものであり、オーナーとしての満足感であると思います。

この車はそういった意味では本当に優れた車であり、最高に楽しい相棒になりえる1台と言えると思います。
アルファロメオという車は理屈を超えたところにこそ、真価があると思うのです。

というわけでこの車に乗った人の人生楽しみ度は(星5つ)だということで編集部の総括とします。

長文最後までお付き合いいただきありがとうございました



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2009年5月28日 13:41  | レポート
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