こんにちは、久々に登場のT.Sekidoです。
新型Z4の試乗車(sDrive20i M Sport)ができましたので、その紹介をしたいと思います。
まずはデザインから。文句なしに素晴らしいと思います!
2017年の東京モーターショーでも展示されたコンセプト Z4の良さがそのまま生かされていると思います。
このZ4のコンセプトカーを見て「なんて先進的な形なんだろう」と感動したのはつい最近のように思えますが、時がたつのは早く、3月25日に新型Z4(モデルコードG29)が発売になりました!
特徴的なキドニーグリルやダックテール状のトランク、サイドのウエッジシェイプのキャラクターラインなどはそのまま市販車にも生かされており、良い意味での驚きが大きいです。
お客様の中には「後方はむしろコンセプトカーより市販車の方がカッコいい」なんて仰る方もいて、私も同意してしまいます(笑)
そして2年前まで販売されていた先代モデル(E89型)と比べると、エレガントな先代に対し新型はより力強いイメージに感じます。
新型のサイズは4335×1865×1305mm(ホイールベースは2470mm)と、先代と比べ85mm長く75mm広く15mm高くなった一方、ホイールベースは25mm短くなり、よりハンドリングを重視していることが伺えます。
内装も、デザイン・機能ともに先代から大きく進化しました。
ちなみに私はオープンカーがとても好きで(以前はMINI CONVERTIBLE Cooper Sに乗っておりました)、その上この鮮烈なシート色のおかげで乗る前から気分が高揚します。
なので私だけでは意見が偏ってしまうかもしれないので(笑)、若手セールスのHarada君と一緒に試乗しました。
Harada君の感想は・・・
「とても気持ちの良い走りです。大柄な2人(合計180㎏位)が乗っていることもあって、走り出しは強烈な加速とまでは行きませんが、爽快なエンジン音を聞きながらの中間加速はとても力強く感じます。
普通に走るだけでも楽しいですが、春秋の昼間や夏の夜に幌を開け放って走れば、さらに爽快に楽しめるだろうと思います。」とのことでした。
非常に良い表情をしていたので、実際に楽しんで乗っていたと思います。
↑ エンジンサウンドを収めた動画(前半はガラス閉・後半はガラス開)です。
私の感想は・・・
加速性能に関しては、私も同様の印象を受けました。
ハンドリングに関しては、先代からのトレッド&ホイールベースの変化から「相当クイックなハンドリングになっているのでは」と思いましたが、その予想より落ち着いた挙動に感じました。
(新型3シリーズの方が機敏だと感じる方もいらっしゃるかもしれません)
ですがハンドリングの正確性は素晴らしく、オープンカーにありがちな中立付近のあいまいさを全く感じません。
高速道路での安定性も非常に高く、行きたいレーンにスッっと入れる、そんな気持ちよさがありました。
ボディ剛性感も高く、シャシー性能はかなりの余裕を感じます。
(先代と比較してねじり剛性を30%向上した「BMW史上最も高剛性のオープンモデル」で、なんと固定式ルーフのM4を超える剛性があるとのことです!)
全体的に20i M Sportは、次元の低いスポーツ性の演出に頼らず、大人の味付けをされていると思います。
(M40iはまた違う個性を持たされているとも想像します)
他に特筆すべき点としては、幌を閉めた状態での静粛性の高さがあると思います。
さすがに先代のRHT(格納式ハードトップ)並みとは言えませんが、幌としてはかなり遮音性が高いです。
RHTは経年劣化と共に段差等できしみ音が出がちですが、幌は接合部が少ないのでその心配が少ないのも利点です。
またオープンカーの重要な要素である屋根の開閉時間が、非常に短くなりました。
MINIコンバーチブルは4座ということもあり20秒近くかかりましたが、新型Z4はわずか10秒ほどです。
走行中も50km/hまであれば開閉できるので、気軽にオープンドライブを楽しめます。
フル・デジタル・メーターパネルの回転計の内側には、エンジン出力計や加速度計を表示することもでき、スポーツ走行の新しいスタイルを楽しめます。
ゆったりと流す時には、写真のように楽曲情報を表示し、1曲ずつ楽しく選ぶこともできます。
総論としては、やはり新型Z4からは全面的な商品力の向上を感じました。
オープンカーとして魅力的なのはもちろん、自動車としての基本性能も素晴らしいと思います!
これから初夏にかけて(花粉との戦いはありますが)オープンカー日和が続きます。
Z4の試乗車は、この先もずっと配備しているとは限りませんので、是非一度ご試乗にお越し頂ければ幸いです。
T.Sekidoでした。また来月!