BMW Team Studie が、今シーズンのSuper GTに挑む
参戦体制が発表になりました。
その驚きの体制からは、
BMWの今まで以上の本気が感じられます!
まずマシンは、2016年から昨シーズンまで使用した
M6 GT3に替えて、最新マシンである
M4 GT3を使用します。
同チームが最初に使用したZ4 GT3はV8自然吸気、M6 GT3はV8ターボでしたが、M4 GT3は直列6気筒ターボエンジンを使用するのが大きな違いです。
エンジンが小さくなったこともあってフロントボンネットには大きなエアダクトが設けられ、暑いアジアでも最大限にエンジンを活躍させられるように熱対策は万全です。
6から4へと数字は小さくなりましたが、実はボディサイズは全長・全幅・ホイールベース共にわずかに大型化されているのは意外です。
ドライバーは昨シーズンまでの"ルマンウィナー"
荒 聖治に加え、なんと
BMWワークスドライバー アウグスト・ファルフスを迎えます!
ファルフス選手は、2013年のDTM(ドイツツーリングカー選手権)でシリーズ2位、2020年のインターコンチネンタルGTチャレンジでシリーズ優勝を挙げたエース級のBMWワークスドライバーで、M4 GT3の開発ドライバーでもあります。
さらに、コロナ禍でファルフス選手が来日できないケースに備え、サードドライバーには2020年のSUPER GTで1勝、2021年ははスーパー耐久ST-X(GT3)クラスでシリーズチャンピオンに輝いた
近藤 翼を据えました。
水も漏らさぬ鉄壁のラインナップです!
さらに驚きなのが、(昨年までのヨコハマタイヤに替えて)今シーズンは
ミシュランタイヤを使用します。
世界中で戦うM4 GT3用のタイヤを、SUPER GTで先行開発するという役目も果たします。
BMW本社サイドからは、スーパーGTで勝つために
「必要なものはすべて提供する」という檄が飛んでおり、それを踏まえてのファルフス、ミシュランの参戦であるようです!
そして、鈴木 康昭 Studie会長が、1年ぶりに監督としてチームに復帰します!
熊谷 亮スポーティングディレクター、高根 裕一郎チーフエンジニアという盤石の体制も取られます。
2011年シーズン以来の、「
11年ぶりの王座奪還」を狙う布陣です!
先日は富士スピードウェイにて、新型BMW M4 GT3の
シェイク・ダウン(日本上陸初の試運転)が実施されました。
SUPER GT本戦用のラッピングが施される前の「おろしたてのニューマシン」は、専属のメカニックによる入念なチェックが行われ、荒 聖治選手がまずは慣らし運転とシステム確認を実施しました。
直列6気筒ならではの快音は、荒選手にとっても心地よく響きます。
その後、本年からチームへ加入した近藤 翼選手と2人でマシンフィーリング確認の為の走行を行いました。
今回のM4 GT3のサイドドアに貼られたステッカーには、M Performance Partsのロゴと、”50 JAHRE BMW M"という文字も見えます。