ロシア出張もいよいよ終盤を迎えましたが懲りもせずイジェフスクの街中で見かける車パートⅡを御紹介。
故障の多い自国製の車には愛想を尽かすロシア人が多いのですが やはり車両価格や維持費が安いため
他国籍車に負けずロシア車も頑張ってます!
既に生産は終了したようですが 路上を走り回る姿を多く見かけるのはラーダ2107。

実はこの車はフィアット124をベースとして40年以上前にライセンス生産を開始した車の進化版(?)として
フェイスリフトを繰り返しながら今なお元気に走り回っている一台でまさに走る化石のような存在。

車両サイズは昭和40~50年代の日本車と相違ない大きさなので 人一倍図体のデカいロシア人が
窮屈そうにこの小さな車に押し込められて乗りこんでいる姿はなんとも微笑ましい。
大衆車として今なお君臨し続けている姿はオールドチンクに通ずる世界観が感じられます。
そんなチンクのような人相を持つ憎めない存在がVAZ。

ふくよかなフロントフェイスに寄り目気味の丸目ヘッドライトとマーカーランプを配した感じが何とも愛らしく
バンパーの上にバコッと大きく開いたラジエーターグリルはまるで口みたい。

未だ現役で手に入るようで 走破性や信頼性が高いのか救急車にも使われている車両を良く見かけます。
そして。。。
‐今日のフィアット‐
こんなフィアット車見つけました!

エンブレムを見てみるとアルベアっていう車のようです。

パッと見イタ車らしさが全く無く 一昔前の日本に沢山あった無個性なセダンにしか見えませんでしたが
フィアットが第三国向けに開発した世界戦略車のようで どうもロシア国内でも生産しているみたい。。。
最初に紹介したラーダ2107から始まって 今なおフィアットと協業して生産を続けているっていう
ロシアとイタリアの関係ってのがこれまた興味深いです。
そんなロシア人がその品質に絶対の信頼を寄せているのは車に限らずドイツ製のようで

ワーゲンやアウディは言うに及ばず

日本では見かけなくなって久しいオペルなんてのもガンガン走っていてその人気の高さが伺えます。

このSUVなんてボディの押し出しが強くてかなりイケてると思うんですが。。。

残念ながら写真には収めていませんが カイエンも何度となく見てますので高級SUVの人気も高そうです。
その他にもボルボや

シュコダなんてのも良く走ってます。

ヨーロッパの車は違和感も無く受け入れられそうですが かつての敵対国の車もバンバン走っていて。。。

今更ながらですが。。。改めて社会主義国家が崩壊したんだって実感してます。
冷戦時代は地図にすら載っていなかったかつての秘密都市で 極東の島国からやってきた異国人が
自由にパシャパシャと車の姿をカメラに収める事ができるという事実。。。
こんな平和な状態がが永遠に続くことを切に願って止みません。

それではっ!