昼間は花を閉じてしまい綺麗な花弁を開いた美しい姿を目にする事ができないので
ひっそりと静まり返った雨の降る早朝につがの里まで車を走らせます。

目指す蓮池は駐車場へ続く道の直ぐ脇。
早朝にもかかわらず池の周りには同じ考えの人達が雨の中シャッターを押しています。

降っているのは気になる程の雨でもないので 傘は差さずに池のほとりで花開く蓮へ。



ここに咲くのは大賀蓮という2000年以上も前の弥生時代の地層から発掘された種を
大賀博士によって発芽させた太古の蓮。



良く晴れた日に花開く姿も美しいのでしょうが 雨に濡れしっとりと古代の輝きが
増したかの様な錯覚に陥る美しさもまた格別。
お釈迦様の花のイメージを強く抱いてしまう蓮ですが 淑やかな花弁が描き出す
ピンクのグラデーションには決して真似することのできない天然の美の風格も。
華麗な花の時期を過ごした後には 無数の目を持つ不気味な如雨露のような実へ
姿を変え 次世代へ命をつなぐ大切な役目を担って熟成を続けていきます。



睡蓮も池の中から手を伸ばして可憐な花を懸命に咲かせているかのようで。。。



早朝のほんの束の間 水辺に咲く蓮を眺めてすこしは暑さも和らぐひと時でした。
それではっ!