雪掻き隊の活動が忙しく先月の初旬に行ったきりオアズケ状態だった桧原のワカサギ釣り。
ひと月振りに走る磐越道は磐梯熱海ICの先から除雪車の後方をノロノロと走って思うように進まず
やっと辿り着いた猪苗代磐梯高原ICでもこれから高速へ向かって行く除雪車軍団と擦違ってみたりと

彼らが走り抜けた後にできる高く積み上げられた雪の山を見る度に この辺りの降雪量が関東なんかとは
到底比較にならないレベルだってコトを痛感します。
裏磐梯の気温はマイナス6℃。。。でも時折吹いてくる風で体感温度はマイナス10℃くらいかも。

氷上は無防備に曝け出した頬を容赦なく突き刺していくような冷気に覆われていますが
天気予報では昼頃にかけて風が強まることを予測。

でもそんなコトは勿論承知の上でやって来てますから ココまで来ておめおめと引き返すつもりは毛頭無く
氷上に咲くカラフルなテント達を横目に見ながら氷上を突き進みます。

ここ最近 ワカサギの泳層がばらけて非常に釣り難いという情報がネットから伝わってきていたので
少しでも魚が居そうな場所を探して穴開け開始。

次から次へと穴を開けては魚探でチェックして 群れが多く回ってきそうな場所にテントを設営。
今日のポイントは水深18m。

湖底にワカサギの陰は映らず 浮いた場所に群れがひっきりなしに入ってきてますがコレは攻め辛そう。
棚を微妙にズラして探る狙いを込めながら 右には柔らかめのナイロンハリスの仕掛けを取り付け

左には張りのあるフロロカーボンの仕掛けをセットして様子を探ってみることにします。

前回から習熟を開始した二丁使いですが 左右二つの仕掛けを準備するのには結構時間が掛かるので
先に支度を終えた目の前の一本竿の名人がその隙をついてすぐさまピクピク!

この一匹を皮切りにコチラがもたもたと用意している間にドンドンと数を稼いでいきます。
目の前でガンガン煽られながらも何とか仕掛けのセッティングを終えて底に落とすと。。。即ピク!

深場から釣れ上がってきたのは桧原らしいパールピンクの魚体。
ひと月前のように仕掛けを落とせば釣れるなんて甘い状況とは変わって 錘の着底後に魚探を見ながら
刻一刻と変わる泳層に仕掛けを合わせて誘いを繰り返すパターンだから釣れるペースは上がらずでして

宙層で仕掛けがピンと張っている状態では前アタリが取り難く針掛かりの浅いのもあってバラシも連発。
長時間竿先に神経を集中して貴重な一匹一匹を拾っていくような痺れる釣りを強いられています。

こんな難しさもこの時期の氷上ワカサギ釣りの魅力の一つであることに違いはありません。
時たま表に出てみると殴りつけるような雪と猛り狂ったように吹く風でテントもガッチリ凍ってしまい

ブルッと寒さを感じてきたところでランタンに灯を入れて室内を暖めながら午後の部をスタート。

午前同様釣り難い棚バラケの状況は一向に変わる様子はありませんので辛抱の釣りを続けますが。。。
メインに上がってくるマッチ棒サイズとは違って時たま掛かる良型や

殺気の消えた置き竿に掛かってくれたダブルが折れそうになる心をなんとか繋ぎ止めてくれてます。

しかし時間の経過と共にテントの外で吹き荒れる風が更に強まってきたため早上がりを決意。
結局 妻ごりが65匹そしてコチラは煩悩の数でフィニッシュ。

一日を通して厳しいコンディションの中での釣りとなりましたが トータル170匹で本日は終了です。
氷上シーズン閉幕まで残すところあと僅か。。。
もう一度氷上に乗って有終の美を飾るコトを夢見ながら桧原を後にします。

それではっ!