数年振りに降り立った会津の渓流はウェーダーから伝わる水温が予想以上に冷たく
期待していたライズも全く見えません。

ここぞと思うポイントや瀬を叩きながら釣り上がっていきますが反応はゼロ。
ティペットの先に結んだドライフライは空しく流れに引きずられて行くだけ。。。
入渓点から500メートル程進んだところで見切りをつけて川から上がり土手を引き返しますが
ふと何気に視線を落とした先に見えるのは見覚えのある姿。

その場にしゃがみ込んで辺りを見回すとアチコチににょきにょきと伸びるワラビ。
釣りに来ているのも忘れフライロッドを投げ出し しばしワラビ取りに没頭します。

更に違う川では山ウドも発見!
もうこうなると目は魚を追わず山菜に向くばかりで釣りにはなりません。
辺り一面に山ウドの清冽な香りが漂う中 素手で地面を掘り返していただきます。

山菜取りの人達が気付きにくい渓流沿いの場所には山の恵みが残っているもので
魚の反応が悪く思ったとおりの釣りができない時は
釣り人の特権でこの時期限定の春を頂きます。
灰汁抜きが必要なワラビはすぐには頂けませんが
山ウドは酢味噌和えと天ぷらで食卓を飾ってくれました。


栽培ものには無い強い香りとほろ苦さが山菜を感じさせてくれます。
年に一度だけの贅沢な出会いに感謝。。。
それではっ!