この車両は1997年式のGTで、最終型である5型のターボモデル。
どことなく当時のスーパーカーを彷彿とさせるスタイリングと、真紅のボディからフェラーリっぽさを感じますが、それもそのはず、前のオーナーさんが本物のフェラーリの赤・ロッソコルサに全塗装されたそうです。
さらに、吉田さん自身もDIYで内装をドレスアップされ、赤の差し色がところどころに使われていて、とってもオシャレ。
ロッソコルサのクルマに乗り込み、コクピットは赤内装、そしてエンジンをかけると後ろでエンジンが目を覚ます…これほど気軽にフェラーリ感を味わえるクルマは他にありません!(笑)
走りの方も抜かりなく手が入れられていて、TEIN製のストリート用車高調、タイヤはPOTENZA RE-71Rと、サーキットには行かれないとのことですが、バッチリの足回り。
さらに、エアクリーナーも交換されているので、回転数を上げてターボを効かせると迫力のサウンドが聞こえてきます。
こう書くと、なんだかスパルタンに感じられますが、そこはトヨタ。
少しハンドルが重めだったり、強化クラッチなのでクラッチミートは慎重にした方がいいですが、普通に走る分にはまったく問題なく、快適そのもの。
少し強めのブレーキを踏んでも、ミッドシップの重量配分により前につんのめる感じが少なく、普段乗りの中でもミッドシップの特徴が感じられて楽しいです。
辻堂でシェアすれば、渋滞知らずで箱根ドライブが楽しめる!
このMR2がシェアされているのは、辻堂。
馴染みのない方もいるとは思いますが、「湘南」の代表ともいえる、江ノ島と茅ヶ崎の中間点です!
電車で東京駅から50分。ここまで来れば江ノ島はすぐそこ、そしてドライブの聖地・箱根もほんの40分ぐらい。辻堂をスタート地点にすれば、行きも帰りも高速の大渋滞にハマることはありません。
MR2に限っては「家族でドライブ」はなさそうですから(笑)、普段と違うスポーツカーでドライブを楽しむのであれば、電車で来てから渋滞知らずでたっぷりドライブを堪能して、なんなら返却後にお酒を飲んで電車で帰る…なんていうことまでできちゃいます。
ターンパイクをのびのびと走り抜けるもよし、芦ノ湖スカイライン・箱根スカイラインでワインディングを満喫するもよし。もちろん、ハードに攻めるのは厳禁ですが、箱根には飛ばさなくても楽しめる道はたくさんありますし、MR2はそういうクルマです。
だいぶ数も減ってきたMR2を味わいたい方は、ぜひ乗ってみて下さい!