2017年世界の自動車メーカーの販売台数を紹介します。
ランキングは自動車メーカーグループ全体の販売台数を合計したものです。
【第1位】 VW 1074.2万台 (前年比0.043%)
VW(フォルクスワーゲン)グループが堂々の第1位となりました。
VWというと、ザ・ビートルやゴルフ、パサートなど日本でもよく見かける人気の車種を開発しています。
近年はエコカーにも力を入れて、さらなる販売台数の増加が見込まれる自動車メーカーです。
VWグループはアウディ、ベントレー、ランボルギーニなど世界中で有名なメーカーをグループ傘下においています。
グローバル販売台数が1位になる理由には、VWブランド単体の売上ではなくこれら他のグループ会社の力も影響しています。
【第2位】 ルノー・日産・三菱連合 1060.8万台 (前年比 0.065%)
第1位のVWにはおよびませんでしたが、ルノー・日産・三菱連合は世界的に販売台数が伸びているグループと言えます。
ルノーは日本ではおなじみの日産を1999年に傘下におき、2016年に三菱がルノー・日産アライアンスの一員となりました。
それぞれのメーカーの強みを活かして、共用のプラットフォームやパワートレインなどでEVや自動運転技術開発を加速していきます。
ルノーのEV・ゾエは、欧州でもっとも売れているEVとして定番の1台です。
日産では新しい形のハイブリッド車e-POWERや、自動運転技術「プロパイロット」搭載のセレナを発売するなど、これまでも大きな注目を集めてきました。
三菱も加わり、グループのさらなる進化が期待できます。
【第3位】 トヨタ 1038.6万台 (前年比 0.021%)
世界シェア1位の印象が強いトヨタですが、他のメーカーの健闘によって残念ながらトップになることはできませんでした。
しかしトヨタはマツダやスズキ、スバルと提携、EV分野ではパナソニックと協業、異業種のアマゾンやウーバーなどの積極的な提携を行っています。
次世代自動車開発で出遅れた印象のあるトヨタですが、多くの企業と協力して追い上げを図ります。
ほかにもトヨタはアイコン的な存在であるスポーツカー「スープラ」の復活も示唆しています。
ジュネーブモーターショー2018で新型GRスープラも世界初公開となり期待が高まります。
【第4位】 GM 960万台 (前年比 -0.041%)
GM(ゼネラル・モーターズ)は長らく世界最大の自動車メーカーでしたが、2009年に経営破綻となりました。
しかし現在は、新生GMとして勢いを取り戻しつつあります。
現在のブランドはキャデラックやシボレー、GMCなどいわゆる「アメ車」と呼ばれる車を製造販売しています。
たとえばGMC サバナはフルサイズの商用バンで、日本では道路事情から運転が難しい迫力のサイズです。
ほかにも次世代自動運転車「クルーズAV」を発表、シボレー ボルトEVをベースとした新型車で、ハンドルやペダルがないのが特徴です。2019年には実用化の方針を示しているので、現在急ピッチで開発・走行実験が進められています。
【第5位】 現代-起亜 725.1万台 (前年比 -0.07%)
韓国の自動車メーカー・現代自動車とその傘下の起亜自動車(きあじどうしゃ)のグループ会社が第5位となりました。
現代自動車はヒュンダイとして展開し、日本には2001年に参入。
セダン車・ソナタのCMにペ・ヨンジュンが起用されたことで話題になりました。
残念ながら2010年に日本市場から撤退をしましたが、韓国をはじめ北米・中国などで販売されています。
ヒュンダイは小型SUV・コナや高級セダン・ジェネシスが有名です。
モータースポーツ活動にも積極的に参戦、ラリーやサーキットに挑戦しています。
以下
【第6位】 フォード 660.7万台 (前年比 -0.01%)
【第7位】 ホンダ 518.8万台 (前年比 0.043%)
【第8位】 FCA(フィアット クライスラー) 474万台 (前年比 0.004%)
【第9位】 PSA(プジョー シトロエン) 363.2万台 (前年比 0.154%)
【第10位】 ダイムラー 327.4万台 (前年比 0.092%)