Clio2RS ルーテシア ルノー スポーツに乗り始めました

マトラ&アルピーヌ降りました(1055車嗜好=M552 + D503)
MATRA Murena & Alpine A610 turbo マトラ&アルピーヌ生活終わりました。
(昔はプジョー406クーペ + アルファ916スパイダーでした)

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  アウトレーヴさんでマトラ ムレーナ売りだしています。よかったら見てください。
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一昨年の夏休みに来たマトラ ムレーナでした。来たときはひどかった、現状販売だったけど、ブレーキの効きが大甘で、4輪ともタイヤ銘柄がバラバラだし。その後に旧いクルマでは、お約束の冷却水パイプ割れでローダーに乗って。さらにリザーバータンクも割れたのを補修して使っていたので真鍮で作り変えてもらった。
なんとかFBMには間に合って完調で車山から上高地まで走り回ったものでした。35年前の車でも普通に足として使えるかと思っていたら、水温上昇でリザーバータンク作り直しとかもあって、最近はクラッチ切れなくなってマスターシリンダーのオーバーホールとかもありましたし、電磁燃料ポンプのご臨終で出先で帰れなくなったりも。
幸いにも秘密工場がマトラのパーツリストの部品を見てプジョーのパーツで使えるとか、ルノーのパーツと一緒だとか判断してくださるので、助かっています。さらにマトラ友の会のメンバーで自分で整備するのに予備パーツを持っている人がとりあえずパーツを貸してくださり、本来なら半年待ちとかなりそうなところを2〜3日で修理上がってくる(次回海外パーツ取り寄せ時に追加発注)。皆んなの協力で普段使い出来るようになってました。本当に感謝です。

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マトラ購入しての最初FBMでマトラ友の会が結成されて、初めて4台のマトラが一緒に並んで話題になりました。その後もFTP他でマトラが集まる機会を何度も得られて、日本でのマトラ認知も上がった来ました。ムレーナだけでなく、M530もジェットも(最近はバゲーラ輸入された方も出て来ました)。
そしてマトラ友の会主催でランデブーフレンチレトロというイベント開催まで行えるようになりました。旧いフランス車の集まりが広がって来ています。

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さてマトラ ムレーナですが正式名称はタルボマトラ  ムレーナです。ムレーナはフランス語でウツボとか? 、なんでって思いますね。マトラシムカ バゲーラの後継機種で横並び3座ミッドシップというのは一緒ですね。バゲーラは4輪ともトーションバースプリングですが、ムレーナは2.2 エンジンを積むためにはリヤスプリングはコイルに変えられています。
オリジナルフレームにFRPボディとの珍しい形態ですね。リヤエンジンよりもリヤ荷重が重くて、タイヤショップでリフトで持ち上げて前輪外すとひっくり返りそうになります。乗り方はリヤエンジンのアルピーヌA610と一緒の感じですが、アルピーヌほどステアリングが鋭敏ではないけど、それでも普通の車よりはウルトラクイック。パワーはないけど車重が軽いので山道では60〜100km/h程度でもパワーかけていれば後輪を流してカウンターステア当てて立ち上がって行く感じで走れます。
流石に旧い車なのと204km/hの最高速度でちょうど6000rpmになる5速マニュアルミッションの設定ですから、高速道路の100km/h巡行は3000rpmというちょうどトルクの谷間でちょっといけてません、煩いし。で、結局にムレーナ乗りは80km/h 2500rpm程度で静かにゴロゴロ流すか、4000rpm以上に速度帯を上げてしまってかっとんで行くかになります。ツインキャブの2.2Sの方々は特にかっ飛ぶようです(^^; 。

フロントエンドが尖っていて薄いので現在の歩行者安全対策のデザインでは絶対にできないようなエクステリアなので貴重ですね。リトラクタブルライトも。
室内はシトロエンのような特殊な一本バーのステアリングです。アルピーヌよりは全高高めですが、それでも今時の車の横に並ぶと低い車ですから降りる時にはサイドシルに手をついて立ちがるようになります。
乗車姿勢はスポーツカーそのもので足を前に投げ出して乗るのですが、シートは80年代までのフランス車そのものでフカフカです。足回りもスポーツカーのギチギチではなくてフランス車のロールする足周りを固めた感じで、乗り心地はフランス車でハンドリングはピュアスポーツカーです。
運転しているとスポーツカーそのものですが、80年代初頭の車ですから。絶対性能はその程度です。ポルシェが空冷の930でSで最高速度が225km/h、フェラーリが308や512BBの時代ですね。

絶対性能はたしたことありませんが、乗っていて体感的に楽しいスポーツカーであることは事実。ただキャブレターなので、寒いときはチェークを引くし、スイッチ入れて燃料ポンプのコトコト鳴るのを聞いて、アクセルパタパタと加速ポンプを動かしてからエンジン始動の儀式的な部分も残っています。
当時の車としては横3座なので幅広だったけれども、現代からみれば普通のサイズで前後は極端に切り詰められていて、レイアウト的にはストラトスのようです。Aピラーの微妙に曲がっているデザインとかはフランス車的ですね。というかどこから見てもフランス的かも。

マトラってフランスの航空宇宙産業の会社というかミサイルメーカーです、ドゴール大統領から依頼でモータースポーツ進出。1969年にはジャッキー・スチュワートをF1チャンピオンに(エンジンはDFV)してますし、1972年73年74年の3年連続ルマン24時間優勝(このときはエンジンも自製V12)のコンストラクターです。製造技術に関しては当時のF1や耐久レースの参加者の水準を遥かに超えていたと言われています。性能は図面(設計)によりますが、図面指定通りの正確な工作精度で出来上がったり、当時のFRP技術の遥かに上をいく仕上がりと固さだったと。アルピーヌがA310までの頃とルノーV6T(GTA)からA610につながる時代のマトラからFRP製造技術が伝えられた以降では全く精度も剛性も違うと言われています。

フランスのモータースポーツを考えるとマトラとアルピーヌは決して忘れられないものです。
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2018年3月22日 12:07  | MATRA Murena  | コメント(6)  | トラックバック(0)
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アルピーヌA610 turbo 降りました。同じアルピーヌA610のオーナーさんに売却しました。完調のA610に乗りたいとのことで、高速巡行できてエアコン効くmy A610 に乗り換えの予定です。昨年8月から動いていないA610スカラベを売却予定だとか(元々エアコン動かない車でしたし)。

AUTOCARのスペシャショップナビでアガリの車として紹介されたのでずっと乗っているものと思っていました。
https://www.autocar.jp/specialshop/2014/06/26/81172/


フランス車に長らく乗っているとアンダーパワーに慣れてしまいますが、フレンチロケットと呼ばれたルノーR21t (ヴァンテアン ターボ)に乗って前後の荷重移動でのコーナーリングを覚えました。220km/h(最高速度227km/h)まで一気に加速するのを楽しんでいました。
そしてアルピーヌA610 turbo で200km/h速度帯での高速コーナーリング(山道だと120~150km/h程度で3速)を堪能しました。ブレーキングでフロント荷重して進入してからリヤのトラクションで加速すればまるで腰の横に外側後輪があって(バイクのウィリー加速のように)アクセルコントロールで自由自在に向きが変わるのを楽しめましたし。フロント荷重かけないで進入時に軽くアクセル戻すとフロントに軽い荷重がかかってふっとフロントがインに切り込むし。コーナーの立ち上がりでアクセル戻すとフロントがクンと外側に振れるので、オンレールだと思っているのは実はリヤの僅かなスライドとカウンターステアの状態だったのも分かるというコーナーの理想郷で走り回っていました。アルピーヌはコーナーリングマシンなのはA110の頃からの伝統のようですが、A610で完成形になったのかと思うものです。

加速に関してもフレンチロケットのルノーR21t(ヴァンテアン ターボ)のドッカンターボと違って、まるで大排気量V8のようなシュルシュルと加速するのは異次元体験です。加速って普通は低速からの加速感を感じるのでしょうけど、一番の違いは劇的なことは何もないのですけど、高速道路で80km/hからの加速も160km/hからの加速も同じ状態でシュルシュル加速していくことです。

もう一つ強烈な体験はスポーツカーとして専用にシャーシが作られた車は量産車ベースにスポーツカーに仕上げられた車とは素生の違いから全く別物だというのを実感できたことでした。よくレースの世界で箱(ツーリングカー)とフォーミュラーカーは動きが別物と言いますが、まるでその感じです。
オーナーになって半年ほどは高速道路で80km/hでしか走れませんでした。もちろん真っ直ぐ走るんですが、高速道路の3車線の真ん中を100km/hで走っていて、路面のわずかなうねりでちょっと進路が乱されますよね、それを手首動かして修正すると、発振して3車線フルに使って蛇行する羽目に何度も陥りました。周りの車が急ブレーキ踏んで後方に下がっていきます。他の車は何をふざけて危ないな〜って感じでしょうけど、運転している本人はガードレールに突き刺さるのではないかと真っ青になりました。
何度か怖い思いをしてから思い出したのはレーシングバイクで走っていた当時のことで、脇を締めてハンドルを抑え込む。コントロールは手首を動かすのではなくて、肩を動かすようにするとハンドルは指一本分くらい動くのかな? 。直線の修正はこれでOK 、慣れてしまえば苦労はしなくなります。
特にリヤエンジンなので160km/hを超えるとフロントが浮いて来ます(特にフロントのガソリンタンクが軽くなると)、そう言っても230km/hで巡航していてライン変更などは自由自在です、これも慣れて急ハンドルなどを切らなければ大丈夫。軽く減速した時と加速時でハンドルの効きが大幅に違うことを知っていればなんの問題もありませんでした。
コーナーリングマシーンと感じるのは切り込んだ時のハンドリングの効きがウルトラクイックというかダイレクトというか。一旦これに慣れると、普通のセダンのハンドリングが鈍重だなって思うくらいです。

そしてこんなにスポーツカーしているのに、乗り心地は250km/hオーバーの世界の車(最高速度は265km/hだそうですが経験ありません)なのに乗り心地がものすごくいいことです。そこはやはりフランス車なんですよね。もちろんフレンチセダンよりは硬いんですけど、シートの形状もいいし足回りもしなやかです。タイヤがゴツゴツする感じはないんです。
ただスポーツカーなので(本当はGT カーですけど)、ハンドルもブレーキもクラッチも重いです(ルノーV6Tと比べると軽くなったというけど)。さらに足は前に投げ出して乗るので(助手席も一緒なのでヒールのある方には辛いかも)3時間以上連続して運転していると足首曲げる操作だけで右足も、クラッチ踏み込むのに足首を曲げる必要がある左足も足首から足の甲にかけての筋肉が痙攣します(乗り慣れていても長い時間は痙攣しますね)。1時間おきにトイレ休憩とかしていれば問題ないんですけど、名古屋や車山から飛ばして一気に自宅まで帰り着くような運転していると自宅そばの渋滞にハマると足が痙攣してました。

しかし降りてみて、いい車だったな〜って、一生に一度の経験でしょうけど、素晴らしい車を完調な状態で思いっきり走り回れたことに感謝です。しかもスタッドレスまで付けて雪道を斜めになって走ってもみたりもしましたし。

次のオーナーさんはトヨタのCカーのミッションやリヤサスを設計していた人で、今ではEVレーシングカーを作っています。こんな人に貰われたmy A610 は幸せだろうな〜って。
A610orimasita001.jpga610orimasita002.jpga610orimasita004.jpg
2018年3月13日 12:36  | A610 turbo Alpine  | コメント(7)  | トラックバック(0)
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